VILLA / 会食事業 — 1回あたりの収支
2026-08-20 更新:尾長さん(肉究Ogatomo)から実際の価格の回答が届いたので、仮置きを全部差し替えて組み直しました。結論が変わっています。

1回、いくらかけて、いくら残るのか
— 尾長さんの実価格で組み直した版

これまでシェフ支払は「12名で17万円くらいか?」という逆算の仮置きでした。今回、本人から「通常は10万+税〜。ただし定期的にやれそうなら6万+税から。この人数(5〜6名)なら1人1万円くらいから」という回答が来ています。
この数字を入れると、12名モデルは年間で+79万円改善し、参加費を¥25,000に下げても成立するようになりました。

前提:月2回(年24回)/工数は6名24h・8名26h・12名30h(2人合計)で試算/金額はすべて税込(尾長さんの提示は税別なので1.1倍して計上)
⚠️ 未確定:出張費・駐車場代の実額(¥5,000で仮置き)/BAR SAUNAの12〜14名貸切の実額(¥18,000〜30,000で仮置き)/「定期的」の定義

00結論(3つ変わりました)

① 12名 × ¥30,000 なら1回+158,000円(43.9%)。
② 参加費を¥25,000に下げても、12名なら+98,000円(32.7%)で成立。
③ ただし「定期的にやる」と言えるかどうかで、シェフ代が4万4千円変わる。

前回(仮置き版)の標準ケースは12名で+125,000円でした。尾長さんの実価格の方が、我々が想定していたより安い(1人14,166円と置いていたが、実際は1人11,000円=税込)。年24回だと+79万円の差になります。

標準ケース 1回
+158,000
12名×¥30,000/43.9%(前回+125,000)
実質時給(2人)
¥5,267
30時間として(前回¥4,167)
年間(月2回)
379万
1人あたり190万/年
¥25,000に下げても
+98,000
12名で32.7%=合格ライン30%を維持

いま9月に予定している6名モデルは、実は前回試算より少し悪化します(+82,000 → +71,000)。理由は単純で、消費税と出張費・駐車場代が乗るから。6名は会場費もシェフのミニマムも割れないので、人数を増やせるならその方が明確に良い——これは前回と逆の結論です(前回は「人数を増やしても率は変わらない」でしたが、尾長さんの価格には「5〜6名だとミニマムが効く」という構造があるため)。

01シェフの価格が確定した

2026-08-20、尾長さんからの回答。これまでで最も確度の高いシェフ側の数字です。

僕のやっているケータリング、出張料理が10万+税〜なんですが少人数ですとわりと高くなってしまいますね。。本来でしたらこの金額からになりますが、定期的にやれそうでしたら、60000+税からもご検討可能です。上はいくらでもいけますが、この人数ですと、最低10000円ぐらいからになりそうです。他には出張費や駐車場代が実費でかかります。 — 尾長さん(肉究Ogatomo)2026-08-20
条件提示額(税別)税込備考
通常のケータリング・出張料理100,000〜110,000〜単発で頼むとこれが基準
定期的にやれそうな場合60,000〜66,000〜★我々が狙う条件
1人あたりの下限(5〜6名時)10,00011,000「人数が多ければもっと安く調整もできます」
出張費・駐車場代実費で別途⚠️実額は未確認(入谷→渋谷/代官山)

※ 5〜6名では「6万+税」と「1人1万+税×6名」がちょうど一致します。つまり1人1万円が単価で、6万円がミニマムという読み方が自然です(人数が増えれば総額も増えるが、1人単価は下がりうる)。

7/28のヒアリングと比べて、何が分かったか

7/28時点では「店は6席で最低¥110,000=1人18,333円」という数字しかなく、我々は「出張なら店より安く出せるはず」と推測していました。今回それが裏付けられ、出張は1人11,000円(税込)=店の6割で受けられることが分かりました。これは我々が8/6に仮置きした「6名でシェフ¥40,000〜60,000」がほぼ正しかったということでもあります(税込66,000)。

◆価格以外の回答(どれも追い風)

質問回答我々への影響
座組(①料理のみ ②酒込み ③仕込み+仕上げ)どれでも可。予算感次第。「その場所やシーンに合わせて調整可能」会場の制約に合わせて形を変えられる
現地に必要な設備「とくに求めてません。どんな場所でも柔軟に対応」。水回り・冷蔵・電源はあれば嬉しい。コンロは持参可能★会場選びの制約が1つ外れた。BAR SAUNAのキッチンが会食向けでなくても成立する
お酒「お店に既にいろいろあるので、こちらからお持ちしますよ」★ドリンク調達を任せられる(ただし酒込みの価格は未確認)
予算コントロールの余地「あまり安すぎても体験価値が落ちる気がします」重松さんの「中途半端は見抜かれる」と同じ警告がシェフ側からも出た=原価削減を目的化しない

02標準ケースの中身(12名 × ¥30,000)

1人あたり原価は16,833円、手残りは13,167円。前回(19,583円/10,417円)より原価が2,750円下がりました。

シェフ 132,000(37%)
会場 3万
飲物 3万
諸費
手残り 158,000(44%)
シェフ 132,000(1人1万+税×12) 会場 30,000 ドリンク 30,000 出張費+雑費 10,000 粗利 158,000
項目金額1人あたり根拠
売上360,00030,00012名 × ¥30,000(前払い前提)
− シェフ支払(税込)132,00011,000★実回答:1人10,000+税。※12名時の単価は要確認(もっと安くなる可能性)
− 出張費・駐車場5,000417⚠️実費・仮置き(影響は小さい=下記感度参照)
− 会場費30,0002,500⚠️BAR SAUNAの12名貸切実額は未確認
− ドリンク30,0002,500自前調達の場合。尾長さんに任せる選択肢あり
− 雑費5,000417移動・備品・撮影
= 粗利158,00013,167粗利率 43.9%/実質時給 ¥5,267(30時間)

出張費・駐車場は、心配しなくていい

実額が未確認なので感度を見ました。¥0でも¥15,000でも、粗利率は45.3%→41.1%。4ポイントしか動きません。確認は必要ですが、意思決定を左右する数字ではありません。

03パターン別(尾長さんの実価格)

パターン売上シェフ原価計粗利率時給
A 6名×¥30,000・定期価格
いま9月に予定している形。酒はこちら用意
180,00066,000109,000+71,00039.4%2,958
B 同・酒も尾長さんに任せる
酒代が価格内なら(=未確認・上振れ要因)
180,00066,00094,000+86,00047.8%3,583
C 6名×¥30,000・通常価格
「定期」と言えず単発扱いになった場合
180,000110,000153,000+27,00015.0%1,125
D 6名×¥25,000・定期価格 150,00066,000109,000+41,00027.3%1,708
E 8名×¥30,000・1人1万+税 240,00088,000143,000+97,00040.4%3,731
E' 8名×¥30,000・6万+税のミニマムが適用されたら 240,00066,000121,000+119,00049.6%4,577
F 12名×¥30,000・1人1万+税
★標準ケース
360,000132,000202,000+158,00043.9%5,267
G 12名×¥30,000・1人8千+税
「人数が多ければもっと安く」が効いた場合
360,000105,600175,600+184,40051.2%6,147
H 12名×¥25,000・1人1万+税
★渡利さんへの提示価格を下げる場合
300,000132,000202,000+98,00032.7%3,267
I 12名×¥30,000・体験設計込み(制作1.5万) 360,000132,000217,000+143,00039.7%5,500

この表の読みどころ

  • CとAの差=83,000円。「定期的にやります」と言えるかどうかだけで、1回の粗利が3倍近く変わる(15.0% → 39.4%)。
  • ★Hが今回いちばん大きい発見。12名なら参加費¥25,000でも粗利32.7%=合格ライン(30%)を超える。8/5に「渡利さん経由は¥25,000」と置いた判断が、数字の上で成立するようになりました。
  • E'(8名にミニマムが適用される場合)が49.6%と最も効率が良い。「6万+税で何名まで見てもらえるのか」は必ず確認する価値があります。
  • 体験設計(I)を入れても39.7%。制作費1.5万は誤差の範囲に収まりました。

04「定期的にやる」と言えるかどうかが、いちばん効く

今回のレバーは、参加費でも人数でもなく契約の形でした。

6名 × ¥30,000シェフ支払粗利率年間(月2回)
単発扱い(通常価格)110,000+27,00015.0%65万
定期扱い66,000+71,00039.4%170万

差は年105万円。しかも我々はもともと「月2回の反復シリーズ」を構想しているので、この条件は無理に作るものではなく、すでに持っているカードです。

交渉で言うべきこと・確認すべきこと

  • 「定期的」の定義を先に握る——月1回か、月2回か、年◯回か。我々が約束できる頻度と、向こうが期待する頻度を合わせる(ここがズレると後から単発価格に戻される)
  • 手数料を取らないことを伝える——7/28に「プラットフォーム手数料20〜30%が痛い」と本人が明言しています。我々は取らない。これは価格交渉ではなく、最初に伝えるべき前提
  • 「6万+税」に何名まで含まれるか——8名までミニマム扱いなら、8名が最も効率が良い(49.6%)
  • 安さを目的にしない——本人が「あまり安すぎても体験価値が落ちる」と言っている。削る交渉ではなく、定期化と手数料ゼロで下げる

05いくらから黒字になるか(尾長さん価格版)

人数シェフ支払原価計トントンの参加費粗利30%に必要な参加費
6名66,000(定期=1人1万+税)109,00018,16725,952
8名66,000(ミニマムが適用された場合)121,00015,12521,607
8名88,000(1人1万+税)143,00017,87525,536
12名132,000(1人1万+税)202,00016,83324,048
12名105,600(1人8千+税)175,60014,63320,905

12名なら、粗利30%を確保するのに必要な参加費は¥24,048。つまり¥25,000は「薄利」ではなく「合格ライン」に変わりました(前回の仮置きでは¥29,167が必要だった)。
逆に6名だと¥25,952必要なので、6名で¥25,000にすると27.3%=ぎりぎり届かない。「¥25,000で行くなら人数を増やす」がセットの条件です。

年間(月2回=24回)1回年間1人あたり(2人で山分け)
6名×¥30,000・定期価格+71,000170万85万
8名×¥30,000・1人1万+税+97,000233万116万
12名×¥30,000・1人1万+税+158,000379万190万
12名×¥25,000・1人1万+税+98,000235万118万
12名×¥30,000・1人8千+税+184,400443万221万

※ この年間額は「イベントの粗利だけ」です。8/3の事業DDの結論どおりチケット収入だけで立っている生存事例は無いので、会員費/法人案件を別に置く前提は変わりません。

06その他の実額(参考・据え置き)

シェフ以外は前回から変わっていません。★は一次データ(実支払・実見積・予約画面)。

項目金額備考
★ BAR SAUNA18,000/19,000120分・4名表示(平日/土日)。遅い時間枠なら9,000。⚠️12〜14名貸切の実額は未確認。8/18に判明した実キャパは最大14名(4人部屋1室+2人部屋5室)
★ 817_LOUNGE中野23,72350㎡・最大42人・8時間・キッチンあり
★ 上野/新宿のレンタルスペース25,000/30,00010名/3名で実際に使った額
★ 目黒のバー貸切70,00020名
ドリンク2,500/人自前調達の仮置き。尾長さんに任せる選択肢が増えた(酒込み価格は要確認)
制作物・装飾1,000〜15,000★妹の実績レンジ(6名の回で約10,000円)
雑費5,000移動・備品・撮影

07次に確認すること(優先順)

  1. 「定期的」の定義(月1か月2か年◯回か)——1回の粗利が3倍変わるので、これが最優先
  2. 「6万+税」に何名まで含まれるか——8名までなら49.6%で最も効率が良い
  3. BAR SAUNAの12〜14名貸切の実額——手元にあるのは「120分4名 ¥18,000」だけ。人数が増えたときの料金体系が未確認
  4. 酒込み(パターン②)の価格——尾長さん側で持ってこられるので、自前¥2,500/人と比べてどちらが安いか
  5. 出張費・駐車場の実額——影響は小さい(±4ポイント)が、見積もりには入れる
  6. ¥66,000に含まれる品数・コース構成——「安すぎると体験価値が落ちる」と本人が言っている以上、いくら払うかではなく何が出てくるかを先に見る
  7. 福崎さん(妹の紹介のシェフ)の見積——同じ質問項目でヒアリング予定。相見積もりではなく、相場の幅を知るため

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