シェフ2人(尾長さん8/20・福崎さん8/22)と、BAR SAUNAの貸切料金(8/22・施設からの正式回答)が同じ週に揃いました。
結論から言うと、参加費¥30,000のままBAR SAUNAでやると粗利は3.3%=ほぼゼロになります。会場費の仮置き(3万)に対して、実額は10名ミニマムで17万円でした。
BAR SAUNAから正式回答をもらいました。サウナ2時間+2時間飲み放題(おつまみ付き)で、10名ミニマムで¥170,000程度。連休・週末の夜は2割増。
| これまでの仮置き | 実額 | |
|---|---|---|
| 会場費 | 30,000 | 170,000〜 |
| ドリンク | 2,500/人 = 30,000 | 込み(2時間飲み放題+おつまみ) |
| 合計 | 60,000 | 170,000 |
ドリンクが込みである分を差し引いても、原価が1人あたり1万円以上重くなります。
| 参加費 | 原価 | 粗利 | 率 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| ¥30,000 | 290,000 | +10,000 | 3.3% | ✕ 実質ゼロ |
| ¥35,000 | 290,000 | +60,000 | 17.1% | △ |
| ¥40,000 | 290,000 | +110,000 | 27.5% | △ あと一歩 |
| ¥45,000 | 290,000 | +160,000 | 35.6% | ○ |
| ¥30,000 週末・連休(2割増) | 324,000 | −24,000 | −8.0% | ✕ 赤字 |
| 12名 × ¥30,000 × シェフ1人11,000 | 原価 | 粗利 | 率 |
|---|---|---|---|
| BAR SAUNA(飲み放題込み) | 346,000 | +14,000 | 3.9% |
| レンタルスペース(ドリンク自前) | 202,000 | +158,000 | 43.9% |
「サウナである必要があるか」が、事業として最大の分岐点になりました。サウナ+飲み放題で1人17,000円は、それ自体が体験の価値です。ただしそこに1人11,000円のシェフを乗せると、原価が1人29,000円になります。
施設は「料理は+料金で承ることが可能」と回答しています(調理スペースの都合でコース or アラカルトを事前確定)。この場合に出せる料理代を逆算しました(粗利30%を確保する前提・10名)。
| 参加費 | 売上 | 料理代の上限 | 1人あたり |
|---|---|---|---|
| ¥30,000 | 300,000 | 30,000 | 3,000 |
| ¥35,000 | 350,000 | 65,000 | 6,500 |
| ¥40,000 | 400,000 | 100,000 | 10,000 |
※ ¥40,000なら、会場の料理に1人1万円かけられます(=外部シェフを呼ばずに成立する可能性)。ただし料理の実価格は未確認、かつ「シェフの物語」という我々の差別化軸は失われます。
| 誰の・どの案件か | 1人あたり | 内容・条件 |
|---|---|---|
| 福崎 最安の案件 | 5,500 | 5年ほど前。本人評「安すぎると客層が良くない」 |
| 尾長 定期的にやる場合 | 11,000 | ¥60,000+税 ÷ 5〜6名。「定期的にやれそうでしたら」という条件つき |
| 福崎 企業接待の実例 | 13,200 | 1人12,000+税 × 10名。表参道のオフィス会議室・カセットコンロ・紙皿 |
| 尾長 通常価格 | 18,333 | ¥100,000+税 ÷ 6名。単発で頼むとこの水準 |
| 福崎 最高コース | 33,000 | 高級食材で7〜8品 |
現実的なレンジは 1人 11,000〜13,200円。上振れ(定期が取れない場合)が 18,333円。
2人の証言が一致した点:食材原価は3割(尾長さん24〜34%/福崎さん3割)・ドリンクは基本別・交通費は別・設備はほぼ不問(オーブンとコンロがあれば嬉しい、カセットコンロでも可)。
福崎さんの「食材原価は3割(飲食店と同じ)」という証言を使うと、支払額から中身が逆算できます。これは体験の質を数字で話すための共通言語になります。
| シェフに払う(1人) | うち食材費 | シェフの手取り | 目安 |
|---|---|---|---|
| 5,500 | 1,650 | 3,850 | 本人が「客層が良くない」と言った水準 |
| 11,000 | 3,300 | 7,700 | 尾長さんの定期価格 |
| 13,200 | 3,960 | 9,240 | 企業接待で実際に出ている水準 |
| 18,333 | 5,500 | 12,833 | 尾長さんの通常価格 |
| 33,000 | 9,900 | 23,100 | 高級食材7〜8品 |
参加費¥30,000のうちシェフに11,000円払うと、食材は3,300円分。ここが「安っぽくならないか」の判断ポイントです。尾長さんも福崎さんも同じ趣旨のことを言っています——「あまり安すぎても体験価値が落ちる」(尾長さん)/「安すぎると客層が良くない」(福崎さん)。
※ この表はレンタルスペース前提(会場=6名18,000/8名25,000/12名30,000+ドリンク2,500/人)。BAR SAUNAでやる場合は上の「0」を見てください。
○粗利30%以上(合格) △黒字だが30%未満 ✕赤字
| 人数 × 参加費 | 安 1人11,000 |
中 1人13,200 |
高 1人18,333 |
|---|---|---|---|
| 6名 × ¥25,000 | +41,000 27.3% △ |
+27,800 18.5% △ |
−2,998 −2.0% ✕ |
| 6名 × ¥30,000 | +71,000 39.4% ○ |
+57,800 32.1% ○ |
+27,002 15.0% △ |
| 8名 × ¥25,000 | +57,000 28.5% △ |
+39,400 19.7% △ |
−1,664 −0.8% ✕ |
| 8名 × ¥30,000 | +97,000 40.4% ○ |
+79,400 33.1% ○ |
+38,336 16.0% △ |
| 12名 × ¥25,000 | +98,000 32.7% ○ |
+71,600 23.9% △ |
+10,004 3.3% △ |
| 12名 × ¥30,000 | +158,000 43.9% ○ |
+131,600 36.6% ○ |
+70,004 19.4% △ |
| ケース | 1回 | 年間 | 2人で割ると | 実質時給 |
|---|---|---|---|---|
| 6名 × ¥30,000 / 安 | +71,000 | 170万 | 85万 | 2,958 |
| 8名 × ¥30,000 / 安 | +97,000 | 233万 | 116万 | 3,731 |
| 12名 × ¥25,000 / 安 | +98,000 | 235万 | 118万 | 3,267 |
| 12名 × ¥30,000 / 安 | +158,000 | 379万 | 190万 | 5,267 |
| 12名 × ¥30,000 / 中 | +131,600 | 316万 | 158万 | 4,387 |
| 12名 × ¥30,000 / 高 | +70,004 | 168万 | 84万 | 2,333 |
※ これはイベントの粗利だけです。8/3の事業DDの結論どおりチケット収入だけで立っている生存事例は無いので、会員費/法人案件を別に置く前提は変わりません。
同じ6名×¥30,000でも、シェフ支払が定期価格(1人11,000)か通常価格(1人18,333)かで、粗利は+71,000(39.4%)と +27,002(15.0%)に割れます。年間では170万 vs 65万。
さらに参加費を¥25,000にする選択肢は、「安」水準でしか存在しません。「中」以上だと6名・8名で赤字、12名でも3.3%です。
つまり、価格交渉ではなく「契約の形」を先に決める話です。「月1〜2回、定期的にお願いします」と言えるかどうか。我々はもともと月2回のシリーズを構想しているので、これは新たに作る条件ではなく、すでに持っているカードです。
→ 確認すべきは「定期的とは何回のことか」(月1か月2か年◯回か)。ここがズレると後から通常価格に戻されます。
本当の富裕層になってくると、レストランに行き飽きたみたいな人が多くて。気を遣うのが嫌だとか、でも美味しいものを家で食べたい。そこの層を狙った方が回っていきますよね。
若い人もいいとは思うんですけどね、これから頑張っていく。やっぱりそこに3万も4万も払えるかって言われたら、ちょっと厳しいんじゃないのかな。 — 福崎さん(2026-08-22)
これは妹の実績データとも一致します。8件を1人あたり総費用で並べると、はっきり2層に割れました。
| 層 | 1人あたり | 条件 |
|---|---|---|
| 祝う × 少人数 × 外部プロ投入 | 26,000〜43,666 | 3件(貴族令嬢の晩餐会/その日だけのレストラン/港区女子のバースデー) |
| ゆるく集まる会 | 5,555〜7,500 | 5件。誕生日会でも自作で回した回はこの帯 |
いまのシリーズの誘い文句は「整えて、美味いものを食べて、ゆるく喋る夜。仕事の話はナシ」。これは"凝る理由"が構造的に無い場で、供給側2人が「その値段は厳しい」と言っている層に向いています。
選択肢は3つあると思います。
(a) 客層を上げる——「レストランに行き飽きた層」に届く経路を作る(7/17に重松さんが言っていたプライベートバンカー経由などはここ)
(b) シーンを変える——祝う・記念する場に寄せる(凝る理由ができて単価の説明がつく)
(c) 単価を下げて人数で回す——12名×¥25,000(ただし「安」水準のシェフ支払+レンタルスペースが前提。BAR SAUNAでは不可能)
会場費の実額が出たことで、この論点は避けられなくなりました。BAR SAUNAで続けるなら参加費は¥40,000級になり、それはシェフ2人が「若い層には厳しい」と言った価格帯そのものです。→ (a)客層を上げる、と、BAR SAUNAを使う、はセットの判断になります。
登録しても中間マージンは割と高いと思うんですよ。1割取られちゃう。最初は2割。
結局お客様も分かるので、「マージン取られてるんでしょう」と。じゃあぶっちゃけた話、そこからマージン取れるんだったら個人でやりましょう、ということでお客さんがどんどんついていった。 — 福崎さん(2026-08-22)
これは他人事ではありません。妹も全く同じことをしています——仲介サイトのマージンを避けて、福崎さんの名前で検索してInstagramに直接連絡したのが去年。つまり需要側も供給側も、手数料を抜かれることに気づいて直接繋がる。
8/3の事業DDで「収益はチケットや仲介ではなく会員費・法人案件に置く」と判定していましたが、それが供給側の実体験からも裏付けられた形です。→ 会員モデルの仮案を作る優先度が上がりました(ここが決まらないと、体験設計の価値も半分しか測れません)。
誕生日会にここまですごい企画するんだ、と。あそこまでやる人はあんまりいない。あれは才能だと思いますね。企画から何から手配とか。 — 福崎さん(妹の会に何度も入っているシェフとして)
そのうえで、ホームパーティー市場は実在することも確認できました。企業の接待/子連れの誕生日会/年末年始に親戚が集まる会。動機は「親戚が集まると親が大変。お母さんたちが全然くつろげない」——だから片付けまで全部やるシェフが喜ばれる。
(企画ごと作るホームパーティーは)小道具とかがちょっと難しいですよね、揃えるのが。— 福崎さん
備品を持つこと自体が差別化になるということです。妹の記録にも「皿は今後も再利用できる/ビーズ加工したグラスやカニ用フォークは再利用しづらい」とあり、何を持つと資産になり、何が使い捨てになるかを既に把握しています。
※ 妹の起用は「9月第1回には入れない/誕生日会のフロントには立てない」と8/17に決めています。ただし8/18のMTGで橋田さんは「一緒に進めたい」と前向きだったので、入れる時期と役割の線引きはすり合わせが必要です。