VILLA / 会食事業 — 橋田さんとの議論用

シェフ2人と、会場の実額が揃いました。
——このままの ¥30,000 では回りません。

シェフ2人(尾長さん8/20・福崎さん8/22)と、BAR SAUNAの貸切料金(8/22・施設からの正式回答)が同じ週に揃いました。
結論から言うと、参加費¥30,000のままBAR SAUNAでやると粗利は3.3%=ほぼゼロになります。会場費の仮置き(3万)に対して、実額は10名ミニマムで17万円でした。

2026年8月22日 / 数値はすべて税込・機械計算
前提:シェフ支払は2人の実額(1人11,000〜13,200)・出張費5,000・雑費5,000・工数は10名26h/12名30h(2人合計)
⚠️ 未確認:12名以上の会場費(本ページは「1人17,000×人数」で仮置き)/外部シェフの持ち込み料金/会場に料理を頼む場合の価格

今日、決めたいこと

① BAR SAUNAで続けるなら、参加費は ¥40,000 級になる
会場17万+シェフ11万で原価は1人29,000円。¥30,000だと粗利3.3%、週末は赤字。粗利30%に必要なのは¥41,429(週末なら¥46,286)。
→ 単価を上げるか、会場を変えるか。二択です
② 「12名で1卓を囲む」は成立しない
施設回答=バーは8名以上だと個室が相当狭いのでオープンテーブルと分かれる。サウナも異性同時利用は不可。分割前提で体験を設計することになります。
→ 8/18の論点に answer が出ました(分かれる)
③ 客層。¥40,000級なら「若い層」は無理
シェフ2人とも「若い層に3〜4万は厳しい/狙うなら富裕層」。①で単価を上げるなら、客層の議論は避けて通れなくなりました。
→ 論点②で詳しく

0 ── まず、会場費の実額が出ました

BAR SAUNAから正式回答をもらいました。サウナ2時間+2時間飲み放題(おつまみ付き)で、10名ミニマムで¥170,000程度。連休・週末の夜は2割増。

これまでの仮置き実額
会場費30,000170,000〜
ドリンク2,500/人 = 30,000込み(2時間飲み放題+おつまみ)
合計60,000170,000

ドリンクが込みである分を差し引いても、原価が1人あたり1万円以上重くなります。

これを入れると、収支はこうなる(10名・平日・シェフ1人11,000)

参加費原価粗利率判定
¥30,000290,000+10,0003.3%✕ 実質ゼロ
¥35,000290,000+60,00017.1%△
¥40,000290,000+110,00027.5%△ あと一歩
¥45,000290,000+160,00035.6%○
¥30,000
週末・連休(2割増)
324,000−24,000−8.0%✕ 赤字

会場が違うと、同じ条件でも粗利が10倍変わります

12名 × ¥30,000 × シェフ1人11,000原価粗利率
BAR SAUNA(飲み放題込み)346,000+14,0003.9%
レンタルスペース(ドリンク自前)202,000+158,00043.9%

「サウナである必要があるか」が、事業として最大の分岐点になりました。サウナ+飲み放題で1人17,000円は、それ自体が体験の価値です。ただしそこに1人11,000円のシェフを乗せると、原価が1人29,000円になります。

第3の道:会場に料理も頼む(シェフを外す)

施設は「料理は+料金で承ることが可能」と回答しています(調理スペースの都合でコース or アラカルトを事前確定)。この場合に出せる料理代を逆算しました(粗利30%を確保する前提・10名)。

参加費売上料理代の上限1人あたり
¥30,000300,00030,0003,000
¥35,000350,00065,0006,500
¥40,000400,000100,00010,000

※ ¥40,000なら、会場の料理に1人1万円かけられます(=外部シェフを呼ばずに成立する可能性)。ただし料理の実価格は未確認、かつ「シェフの物語」という我々の差別化軸は失われます。

1 ── シェフ2人の実額(1人あたり・税込に揃えた)

誰の・どの案件か1人あたり内容・条件
福崎 最安の案件5,5005年ほど前。本人評「安すぎると客層が良くない」
尾長 定期的にやる場合11,000¥60,000+税 ÷ 5〜6名。「定期的にやれそうでしたら」という条件つき
福崎 企業接待の実例13,2001人12,000+税 × 10名。表参道のオフィス会議室・カセットコンロ・紙皿
尾長 通常価格18,333¥100,000+税 ÷ 6名。単発で頼むとこの水準
福崎 最高コース33,000高級食材で7〜8品

現実的なレンジは 1人 11,000〜13,200円。上振れ(定期が取れない場合)が 18,333円。
2人の証言が一致した点:食材原価は3割(尾長さん24〜34%/福崎さん3割)・ドリンクは基本別・交通費は別・設備はほぼ不問(オーブンとコンロがあれば嬉しい、カセットコンロでも可)。

2 ── いくら払うと、何が出てくるのか

福崎さんの「食材原価は3割(飲食店と同じ)」という証言を使うと、支払額から中身が逆算できます。これは体験の質を数字で話すための共通言語になります。

シェフに払う(1人)うち食材費シェフの手取り目安
5,5001,6503,850本人が「客層が良くない」と言った水準
11,0003,3007,700尾長さんの定期価格
13,2003,9609,240企業接待で実際に出ている水準
18,3335,50012,833尾長さんの通常価格
33,0009,90023,100高級食材7〜8品

参加費¥30,000のうちシェフに11,000円払うと、食材は3,300円分。ここが「安っぽくならないか」の判断ポイントです。尾長さんも福崎さんも同じ趣旨のことを言っています——「あまり安すぎても体験価値が落ちる」(尾長さん)/「安すぎると客層が良くない」(福崎さん)。

3 ── 収支マトリクス(会場を変えた場合)

※ この表はレンタルスペース前提(会場=6名18,000/8名25,000/12名30,000+ドリンク2,500/人)。BAR SAUNAでやる場合は上の「0」を見てください。

○粗利30%以上(合格) △黒字だが30%未満 ✕赤字

人数 × 参加費 安
1人11,000
中
1人13,200
高
1人18,333
6名 × ¥25,000 +41,000
27.3% △
+27,800
18.5% △
−2,998
−2.0% ✕
6名 × ¥30,000 +71,000
39.4% ○
+57,800
32.1% ○
+27,002
15.0% △
8名 × ¥25,000 +57,000
28.5% △
+39,400
19.7% △
−1,664
−0.8% ✕
8名 × ¥30,000 +97,000
40.4% ○
+79,400
33.1% ○
+38,336
16.0% △
12名 × ¥25,000 +98,000
32.7% ○
+71,600
23.9% △
+10,004
3.3% △
12名 × ¥30,000 +158,000
43.9% ○
+131,600
36.6% ○
+70,004
19.4% △

年間にすると(月2回=24回)

ケース1回年間2人で割ると実質時給
6名 × ¥30,000 / 安+71,000170万85万2,958
8名 × ¥30,000 / 安+97,000233万116万3,731
12名 × ¥25,000 / 安+98,000235万118万3,267
12名 × ¥30,000 / 安+158,000379万190万5,267
12名 × ¥30,000 / 中+131,600316万158万4,387
12名 × ¥30,000 / 高+70,004168万84万2,333

※ これはイベントの粗利だけです。8/3の事業DDの結論どおりチケット収入だけで立っている生存事例は無いので、会員費/法人案件を別に置く前提は変わりません。

論点① ── 「定期でやる」と言えるかが、¥25,000の生死を決める

同じ6名×¥30,000でも、シェフ支払が定期価格(1人11,000)か通常価格(1人18,333)かで、粗利は+71,000(39.4%)と +27,002(15.0%)に割れます。年間では170万 vs 65万。

さらに参加費を¥25,000にする選択肢は、「安」水準でしか存在しません。「中」以上だと6名・8名で赤字、12名でも3.3%です。

つまり、価格交渉ではなく「契約の形」を先に決める話です。「月1〜2回、定期的にお願いします」と言えるかどうか。我々はもともと月2回のシリーズを構想しているので、これは新たに作る条件ではなく、すでに持っているカードです。
→ 確認すべきは「定期的とは何回のことか」(月1か月2か年◯回か)。ここがズレると後から通常価格に戻されます。

論点② ── 客層。シェフ2人とも「若い層には厳しい」と言っています

本当の富裕層になってくると、レストランに行き飽きたみたいな人が多くて。気を遣うのが嫌だとか、でも美味しいものを家で食べたい。そこの層を狙った方が回っていきますよね。
若い人もいいとは思うんですけどね、これから頑張っていく。やっぱりそこに3万も4万も払えるかって言われたら、ちょっと厳しいんじゃないのかな。 — 福崎さん(2026-08-22)

これは妹の実績データとも一致します。8件を1人あたり総費用で並べると、はっきり2層に割れました。

層1人あたり条件
祝う × 少人数 × 外部プロ投入26,000〜43,6663件(貴族令嬢の晩餐会/その日だけのレストラン/港区女子のバースデー)
ゆるく集まる会5,555〜7,5005件。誕生日会でも自作で回した回はこの帯

ここが今日いちばん大きい論点だと思っています

いまのシリーズの誘い文句は「整えて、美味いものを食べて、ゆるく喋る夜。仕事の話はナシ」。これは"凝る理由"が構造的に無い場で、供給側2人が「その値段は厳しい」と言っている層に向いています。

選択肢は3つあると思います。
(a) 客層を上げる——「レストランに行き飽きた層」に届く経路を作る(7/17に重松さんが言っていたプライベートバンカー経由などはここ)
(b) シーンを変える——祝う・記念する場に寄せる(凝る理由ができて単価の説明がつく)
(c) 単価を下げて人数で回す——12名×¥25,000(ただし「安」水準のシェフ支払+レンタルスペースが前提。BAR SAUNAでは不可能)

会場費の実額が出たことで、この論点は避けられなくなりました。BAR SAUNAで続けるなら参加費は¥40,000級になり、それはシェフ2人が「若い層には厳しい」と言った価格帯そのものです。→ (a)客層を上げる、と、BAR SAUNAを使う、はセットの判断になります。

論点③ ── 仲介で手数料を取るモデルは、客に抜かれる

登録しても中間マージンは割と高いと思うんですよ。1割取られちゃう。最初は2割。
結局お客様も分かるので、「マージン取られてるんでしょう」と。じゃあぶっちゃけた話、そこからマージン取れるんだったら個人でやりましょう、ということでお客さんがどんどんついていった。 — 福崎さん(2026-08-22)

これは他人事ではありません。妹も全く同じことをしています——仲介サイトのマージンを避けて、福崎さんの名前で検索してInstagramに直接連絡したのが去年。つまり需要側も供給側も、手数料を抜かれることに気づいて直接繋がる。

8/3の事業DDで「収益はチケットや仲介ではなく会員費・法人案件に置く」と判定していましたが、それが供給側の実体験からも裏付けられた形です。→ 会員モデルの仮案を作る優先度が上がりました(ここが決まらないと、体験設計の価値も半分しか測れません)。

論点④ ── 妹の位置づけ。プロから見ると「あそこまでやる人はいない」

誕生日会にここまですごい企画するんだ、と。あそこまでやる人はあんまりいない。あれは才能だと思いますね。企画から何から手配とか。 — 福崎さん(妹の会に何度も入っているシェフとして)

そのうえで、ホームパーティー市場は実在することも確認できました。企業の接待/子連れの誕生日会/年末年始に親戚が集まる会。動機は「親戚が集まると親が大変。お母さんたちが全然くつろげない」——だから片付けまで全部やるシェフが喜ばれる。

参入障壁が具体的に判明しました

(企画ごと作るホームパーティーは)小道具とかがちょっと難しいですよね、揃えるのが。— 福崎さん

備品を持つこと自体が差別化になるということです。妹の記録にも「皿は今後も再利用できる/ビーズ加工したグラスやカニ用フォークは再利用しづらい」とあり、何を持つと資産になり、何が使い捨てになるかを既に把握しています。

※ 妹の起用は「9月第1回には入れない/誕生日会のフロントには立てない」と8/17に決めています。ただし8/18のMTGで橋田さんは「一緒に進めたい」と前向きだったので、入れる時期と役割の線引きはすり合わせが必要です。

まだ決まっていない数字

  1. 「定期的」の定義(月1か月2か年◯回か)— 論点①のとおり、粗利が倍以上変わります
  2. 12名以上の会場費 — 「10名ミニマムで17万」なので、10名を超えたら1人いくら加算されるかが未確認(本ページは1人17,000×人数で仮置き)
  3. 外部シェフの持ち込み料金 — 「物と量で相談」との回答。ここが乗ると原価がさらに上がります
  4. 会場に料理を頼む場合の価格 — 第3の道が成立するかはこの数字次第
  5. 尾長さんの「¥60,000+税」に何名まで含まれるか — 8名までミニマム扱いなら、8名が最も効率的になります
  6. 会員モデル(年会費/回数券/法人枠)— 論点③のとおり、ここが本体になる可能性があります